SDGsカードゲーム体験(2)
おはようございます!zoominです!
今回は前回に引き続き、2030SDGsの感想を書いていきます!
前半戦と世界の状況の共有が終わったところで後半戦開始。
ぶっちゃけた話、余裕の心境でした。(笑)
だってもうミッション達成してるし、あとすることなくない?高みの見物と行きましょうかねえ?っていう感じでしたが、ファシリテーターが一言。
「各自ミッションの内容をもう一度よく読んでください。数字達成条件の後に何か書いてませんか?」
ん?なになに…
”1,200M以上の富をゲーム終了時に保持している。得た富を十分に利用できる豊かな世界が整っている。”(原文ママ)
ファシリテーター「豊かな世界になっていますかね?」
現時点の世界情勢は以下の通り。
青(経済):5→18
緑(環境):5→2
黄色(社会):5→6
環境と社会が豊かでない!!
これじゃあ頑張って稼いだお金も有効活用できない…!早急に対策を取らねば!
と、動き出すのと時を同じくして、ほかのテーブルの人たちがこちらをのぞき込んだりあちらをのぞき込んだりしているではないですか。皆さん何をしているんだろう?自分と同じ高みの見物組かな?にしては人数多いな…
すると近くで、交渉をする声が聞こえてきました。そう、彼らは自分たちのプロジェクトをこなすだけではミッションを達成できないと気づき、ほかのチームに交渉をしていたのです。
このゲームは基本的にどんな交渉でも大丈夫なので、「プロジェクト同士の交換」や「時間とやりがいの交換」などいろいろな交渉が行われていました。
その手があったか!と私たちも交渉開始。でもそれは、世界をよくするためというよりは身近な人を助けるための交渉でした。まず、自分たちと同じテーブルの男性(彼は唯一の一人チームでした)が、ミッション達成にとても苦労していたので手助けになればと交渉開始。
彼のミッションは「人間賛歌の伝道師」。ミッション達成内容は、「やりがいカード(黄色)を10枚以上集める」でした。そこで私たちは余っているやりがいカード(黄色)を時間もしくはお金と交換して彼の手助けをしました。そしてすべてなくなってしまったので、ほかのチームのところへ行き「何か手伝えることはありませんか?」と持ち掛けました。後から振り返って思えば、これってほんとに下心なく、勝手に体が動いちゃうんですよね。私生活でもこうでありたい。でも同時に、「ただであげる」ということもしないんですよ、僕って。なんというかさもしさみたいなものも垣間見える。ギバーではなくマッチャーということなんでしょう。
そうこうしているうちに手元にはいろんな物資(時間、お金、やりがい、プロジェクト等)が出入りしていきましたが、やがてみんな目標達成したのか場が落ち着いてきました。
ふと世界情勢を見てみると環境も社会も大きく伸びて安定してきているではありませんか。おおー素晴らしい。めでたしめでたし。と、思いきや個人的に一番印象的な出来事が発生しました。
ある人(以下Aさん)が「世界をよりよくするためにこのプロジェクトを行いたい」と申し出たのです。しかし、そのためにはAさんチームの手持ちの物資ではできない。
そこでAさんはほかのチームの方と交渉してプロジェクト達成を目指すも、なかなかみんな首を縦に振りませんでした。というのも、(私もそうですが)すでにミッションを達成しているのに、そのプロジェクトに投資するとミッション達成条件を満たせなくなってしまうからです。そう、人は築き上げたものや安心を失うのが怖いのです。その気持ちめっちゃわかります。自分も投資に名乗り出ませんでしたからね。
しかしそんな中、一人の女性(以下Bさん)がその投資に応じたのです。残り時間も少なくなってきた中、Bさんの投資によりプロジェクトを達成し、得た報酬をBさんに返して後半戦終了。
後半戦終了後の世界の話の前に、この一連の流れって個人的にすごいと思うんですよね。余った時間を有効活用してより良くしようとするAさんも、自らの安全を一時手放せる勇気を持ったBさんも、どちらもそうそうできることじゃないなーって思いました。だってそのまま待ってれば余裕をもってみんながクリアしてゲームを終えられるんですよ?リスクを取ってでもより良くするその姿勢、すごいなって思いました。
さて、激動の後半戦を終えて、世界の状況は…
青(経済):5→18→17
緑(環境):5→2→14
黄色(社会):5→6→15
ミッション達成チームは10チーム中10チーム!
文句なしの成績です!いやー頑張った自分とみんなに拍手!ですね!
そして、ファシリテーターからゲームの振り返りとしていろいろなことを伝えていただきました。まず、すべてのチームが達成できてかつ世界がここまで豊かになるのは10回やって1~2回くらいのようです。おお、我々は優秀だったのか。
そして、いろいろなところで開催されているこのゲーム、その回の参加者によって中間も最終も大きく結果が異なるそうです。
例えば、環境団体に行った際は中間発表の時点で環境の数値だけすごい伸びてたとか。
また、自立意識の強い会社では自らのミッションを終えたところから座っていってほかのチームとの交渉はあまりなかったとか。
そもそもボードゲーム自体がそういった要素を持っていますが、個人の性格や考えが如実に表れるのはとても面白かったです。
その後、ビジネスにおいてのSDGsやこれからどのように取り組んでいくかという考え方などをファシリテーターからお話いただきました。ぶっちゃけ主催者としてはこれがこのカードゲーム体験の本題なのですが、僕個人としてはゲームのことを伝えられれば満足なので、興味が出てきたという方は実際にやってみるのが一番だと思います!
ではまた!